秩父観音霊場25番 岩谷山久昌寺 


 寺社の種類:曹洞宗の寺
 創建の時期:-
 所在地:埼玉県秩父市久那2315
 訪問日:2024年4月10日

 

秩父観音霊場25番の寺は岩谷山久昌寺、曹洞宗の寺院です。現地の案内板によると久昌寺は通称御手判寺といいます。播州書写山の性空上人が秩父巡拝の折、閻魔大王から贈られた石の手判を当寺に収めたと言います。堂は三間四面、表流れの向拝をふした方形造りで堂内には宮殿形の厨子がおいてあります。本尊は聖観世音立像一本造り像、室町時代の作と紹介されていました。

観音堂には奥野の鬼女の三千女の奉納額があります。昔欲深な女が山にこもりて悪業をかさねた、村人は思いあまって女を荒川に投げ入れたが一命をとりとめ、其の後鬼女は女の子を出産したが親に似ず美しい心の持ち主で此の地に観音堂を建て母の菩提を弔ったとされていました。

本堂と納経所は弁天池のほとりにあります。緑の水をたたえる沼は春の桜、秋のモミジを湖面に映しガイドブックなどにも紹介されています。

山門の入り口にお地蔵さん
江戸巡礼古道の案内板
山門に御手判寺の扁額
山門の仁王像(吽形・うんぎょう)
山門の仁王像(阿形・あぎょう)
参道に観音堂
観音堂に円通閣の扁額
三千女・奥野の鬼女の奉納額
地蔵堂には奪衣婆が祀られて
現地の案内板
桜が咲く観音堂
枝垂桜の花が咲く秩父の山里
青い水をたたえる弁天池
桜の花を映す弁天池
枝垂桜が咲く納経所
久昌寺の本堂
満開のミツバツツジ
満開のミツバツツジ
近くの弁天茶屋
お昼はお蕎麦

帰りには近くのお蕎麦屋さん、弁天茶屋でお昼御飯です。お蕎麦の定食は細めの盛りそば、お昼時でしたが店はかなり混んでいました。秩父のお蕎麦屋さんは美味しいところが多いようでした。

 

関連記録・コース

 曹洞宗(そうどうしゅう)

禅宗の一派。中国の禅宗第六祖慧能の法系である洞山良价 (807~869年) を祖とする。中国禅宗五家七宗の一つ。鎌倉時代に道元が入宋して伝えた。福井県の永平寺と神奈川県の総持寺とを大本山とする。

 

 聖観音菩薩・正観音菩薩(せいかんのん)

六道を教化する六観音の一つ、地獄道を化益するという。1面2臂が特徴とされる。

 

 秩父三十三観音霊場・秩父三十三ケ所

秩父地方にある三十三ヶ所の観音の霊場。実際は三十四ヶ所あり西国三十三観音霊場坂東三十三観音霊場と合わせて日本百観音霊場とした。

 

 道元(どうげん)・承陽大師

鎌倉時代の仏僧。曹洞宗の開祖。内大臣久我通親の子。幼くして比叡山に上ったがその教学に疑問をもち、栄西について禅を学び1223年明全(みょうぜん)とともに入宋した。天童山で如浄の印可を受け1228年帰国した。

 

 六観音(ろくかんのん)

六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。

 

 西国三十三観音霊場・西国三十三ヶ所

近畿地方を中心に散在する33ケ所の観音霊場。花山法皇の巡礼を創始とすると伝えられる。室町時代から民間人の参拝が増え、江戸時代に盛んとなった。

 

 坂東三十三観音霊場・坂東三十三ヶ所

源頼朝によって発願され、源実朝が西国の霊場を模範として制定したと伝えられてる33ヶ所の観音霊場。神奈川・埼玉・東京・群馬・栃木・茨城・千葉にかけてある札所を巡拝すると1,300キロメートルになると言う。

 

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