木下小屋登山口4:55~(0h25m)~390m付近5:20/30~(0h20m)~オホーツク展望台5:50/55~(1h05m)~弥三吉水7:00/20~(1h15m)~銀冷水8:35/45~(1h10m)~羅臼平9:55/10:10~(0h30m)~岩清水10:40/50~(0h40m)~羅臼岳山頂11:30/35~(1h15m)~羅臼平12:50~(0h45m)~銀冷水13:35/50~(2h25m)~木下小屋登山口(16:15)
深田久弥氏の日本百名山にも選ばれた羅臼岳は知床半島の中央部に位置する花の山です。世界遺産にも選ばれた知床を代表する山として道外からのツアー登山客も多く訪れるところです。
昨日は登山口の木下小屋に宿泊です。ホテル地の果てはツアー登山のお客さんで一杯だったものの夏休みが始まっていなこの時期、素泊まりの小屋は閑散としていました。
朝の天気は曇り、青空も顔を出しています。とりあえず登ろうと言うことで木下小屋の登山口から山頂を目指します。
暗い樹林帯の登りはジグザグを切りながら稜線へと登って行きます。ダケカンバの尾根道は徐々に高度を上げながらオホーツク展望台を目指して登って行きます。岩混じりの急坂を登ると展望台、木の間から知床五湖とオホーツクの海が見えているようですが曇りがちの空の下では展望もいま一つです。
知床展望台の周辺は蟻が多いところです。これを求めヒグマが出没することからヒグマ注意の看板がかかっていました。知床はヒグマと人間が共存するところと言いますがヒグマには会いたくないものです。
ここからはダケカンバの稜線を登って行く坂道が続きます。冬の雪に折れまがったようで登山道に覆いかぶさる枝に頭をぶつけそうです。
見上げるピークを巻くように沢に下って行ったところが弥三吉水です。沢の中から清水が湧き出すところでエキノコックスが心配される北海道でも、目の前から湧く水は安心のようです。休憩していたツアー登山のガイドさんも自己責任を強調していましたが飲むことが出来ると言っていました。
弥三吉水からは極楽平と呼ばれるなだらかな登りになります。サルシイ岳を越える風が強くなり始めると空模様が怪しくなってきました。ほどなく細かい雨も落ちてきます。
見上げる稜線は灰色の雲に覆われ雨足は徐々に強くなっていくようです。銀冷水を越えると大沢の登りです。しばらくするとエゾコザクラやエゾノツガザクラなどが咲くお花畑も今は一面の雪渓の中です。
雪はかなり腐れているようで雪渓の中を直登することにしました。徐々に傾斜を強くする雪渓に息を切らせながら高度を上げて行きます。振り返るとガスの中からオホーツクの海岸線が見え隠れしていました。
軽アイゼンを付けて急斜面を登って行くと羅臼平は目の前です。雪が消えた斜面にはキバナシャクナゲやエゾコザクラの花が開き始めていました。