坊ガツルから大船山~坊ガツル賛歌にも謡われる頂~ 


標高
大船山 1785.2m、北大船山 1706m、平治岳(ひいじだけ) 1642.8m
山域
九州
登山日
2011年6月1日(水)-2日(木)
歩程
1日2:35、2日7:00、合計9:35
歩行距離
16.0km
標高差
724m
累積標高差
+1234m、-1234m
登山口
長者ヶ原ビジターセンターmapon
交通機関
 長者ヶ原ビジターセンター
登山コース
長者ヶ原-雨ヶ池越え-坊ガツル-大船山-北大船山-平治岳-坊ガツル-雨ヶ池越え-長者ヶ原
コースmap
大船山・平治岳

 

山行の記録

 コースタイム詳細

 6月1日 晴れ時々曇り

長者ヶ原~(0h10m)~九重登山口~(0h55m)~休憩所~(0h40m)~雨ヶ池越~(0h50m)~坊ガツル(テン泊)、法華院温泉(入浴)

 6月2日 晴れ時々曇り

坊ガツル~(0h50m)~展望所~(0h20m)~段原~(0h30m)~大船山~(1h20m)~大戸越え~(0h35m)~平治岳~(0h35m)~大戸越え~(0h40m)~坊ガツル~(2h10m)~長者ヶ原

 

 (6月1日 晴れ時々曇り)

 長者ヶ原登山口~雨ヶ池越~坊ガツル

九重山は久住山を最高峰とし、大船山、中岳、三俣山、稲星山、平治岳、星生山などの頂を持つ火山の山です。昨年の3月には牧ノ戸峠から久住山の山頂を往復しましたが今回は坊ガツル賛歌にも謡われた草原にテントを張り、ミヤマキリシマの咲く大船山に登ることにしました。

長者ヶ原ビジターセンター
九重登山口

長者ヶ原ビジターセンターの裏手には九重登山口の大きな標柱が建っています。林道から道を左に折れるとタデ原湿原をめぐる遊歩道との分岐点です。

その先には登山者数を計測するカウンターと登山届ポストがありました。

タデ原湿原からの遊歩道を合わせます
登山届ポストと登山者のカウンター
緑色に包まれた雑木林を登って
涸沢を渡ります

林道をしばらく進むと登山道が始まります。緑色に染まる雑木林の中を登って行く登山道には樹木の名前を紹介する案内板が立っています。

やがて登山道は枯れた沢を渡ることになります。少し荒れ始めた登山道を登って行くと展望が開けた所にたどり着きました。目の前には山肌を縫うように林道が続く黒岩岳、その下に長者ヶ原の温泉街が広がっていました。

眼下に長者ヶ原の温泉街
灌木林の中を登って行きます
雨ヶ池の湿原
雨のあとに現れる小さな池

附近の道端にはミヤマキリシマが咲き始めています。小さな花は火山性の地形に適合したツツジで阿蘇や雲仙、霧島などの山に分布すると言います。

緩やかに登ると雨ヶ池の湿原です。ハルリンドウやイワカガミの咲く小さな湿原には木道が敷かれ、梅雨時など雨の後にだけ現れるという雨ヶ池が水をたたえていました。

沢沿いの雑木林を下って
目の前に坊ガツル

沢沿いの灌木林を緩やかに下って行くと坊ガツルの湿原が目の前に開けてきます。タデ原湿原とともにラムサール条約に登録された坊ガツルは乾燥化の進んだ草原と言ったところす。坊ガツル賛歌に「四面山なる坊ガツル~」と謡われるように大船山、中岳、三俣山などに囲まれた広い湿原です。

法華院温泉へ向かう道の途中から左に折れると坊ガツルのキャンプ場です。夏はたくさんのキャンパーで賑わうようですが今は2、3のテントが張られているだけです。キャンプ場の管理棟は避難小屋にもなっているようですが管理人は常駐していません。炊事場、トイレなども綺麗に整備されていますが無料ということなのでしょう。

坊ガツルのキャンプ場
出湯の宿は法華院温泉
砂防工事も行われています
法華院温泉から眺める坊ガツル

テントを張り食事をしましたがまだ夕食にはかなり時間があります。黄色いサワオグルマやイワカガミの咲く湿原を散策しながら法華院温泉に向かうことにしました。

ミヤマキリシマの咲く法華院温泉は約500年前、英彦山の僧、養順法院が開いた山岳霊場で、法華院温泉の御主人は第26代の住職とか。九重山に登る多くのハイカーは法華院温泉で一夜を過ごすようです。内湯だけの温泉ですが汗を流すとすっきりすることができました。

 

その他のコース・山行記録
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