古賀志山~岩壁をまとった北関東の山~ 


標高
古賀志山(関東百名山、栃木百名山) 582.8m
山域
北関東・上州
登山日
2011年1月19日(水)
歩程
合計 6:05
歩行距離
11.9km
標高差
326m
累積標高差
+1048m、-1048m
登山口
古賀志山南駐車場mapon
交通機関
 東北道鹿沼ICから11km
登山コース
古賀志山南駐車場-(滝コース)-古賀志山-559峰-(北コース)-古賀志山南駐車場
コースmap
古賀志山 登山コース

 

山行の記録

 コースタイム詳細

古賀志山南駐車場-(0:20)-ロックガーデン-(0:20)-御岳山-(0:20)-古賀志山-(0:10)-東稜展望台-559m峰-(0:35)-367m附近-(1:50)-古賀志山南駐車場

 

 古賀志山南駐車場~ロックガーデン~御岳山~古賀志山

古賀志山は関東百名山や栃木百名山に名前を連ねる山で岩登りの練習ゲレンデとして知られているところです。小さいながらもそそり立つ岩壁をまとったその稜線は変化に富んだ山歩きができる山としてガイドブックにも幾つかのコースが紹介されています。

城山西小学校の先にある南駐車場に車を停め暗い杉林の中の舗装道路を登り始めます。滝コースの道標に導かれながら道を左に折れると暗い杉林の中に小さな石の祠。湯殿山神社、御岳山神社、古賀志山神社の三つの社が祀られたこの山は古い山岳信仰が息づくところのようです。

古賀志山南駐車場
道標に導かれ滝コースへ
杉木立の中にロックガーデンの岩場
瀧神社の古い社

暗いスギ林の中をしばらく登るとロックガーデンと呼ばれる岩登りのゲレンデ、その傍には朽ちかけた瀧神社の社があります。落差10mほどの滝は不動ノ滝(雌滝)、寒い時期にもかかわらず滴のように水が落ちていました。

周辺にそびえ立つ岩場は岩登りの練習ゲレンデです。折から若い女性を含んだ3名の若者が岩に挑戦しようとしていました。

瀧神社からは暗いスギ林の中を沢コースへ。岩がゴロゴロと転がる枯れた沢を登っていく沢コースはやがて稜線直下にたどり着きます。左へ踏み跡をたどると岩壁の下に岩窟がありました。小さな社が祀られた岩窟は山岳修行などが行われたところなのか、かなり高い天井は煤で汚れていました。

ひと登りすると稜線直下の分岐です。小さな梯子を登り御岳山の山頂を訪ねることにします。広く開けた山頂には小さな石祠、北側は広く開け雪を被った男体山や女峰山、目を右に向けると高原山の意外に大きな山塊が目の前にそびえています。

そそり立つ岩場は岩登りのゲレンデ
暗い沢コースを登って行きます
ハシゴを登って御岳山へ
御岳山の山頂

山頂で出会った初老の夫婦連れは地元のハイカーのようで、今年もすでにこの山に10回ほど登っていると言っていました。近畿の金剛山は例外としても回数登山が行われている山は全国にたくさんあるようです。榛名の水沢山でもそうでしたが地元の人にはこの山も散歩気分で登る回数登山の山のようです。

話によると近くには559峰と呼ばれるピークがあるとか。鞍掛山にも縦走できるようですがかなり時間がかかるとか。また赤岩岳への縦走も岩が多いが面白いと言っていました。

山頂から少し下った岩の上に立つと奥武蔵の堂平山の上に霞んだ富士山を見付けることができます。ここから富士山までは直線で168km、冬晴れの空の下では思いのほか遠望を楽しむことができるものです。目を左に向けると筑波山とそれから続く加波山の頂も遠い雲海の上に浮かんでいました。

奥武蔵の稜線の先に富士山
遠い雲海の上に筑波山

山名表示 ※クリックすると山名を表示・非表示します。
御岳山の山頂からは雪をまとった日光や高原山の頂
白い雪を抱く高原山
古賀志山の山頂には三角点

御岳山からは雑木林の中をたどるり古賀志山の山頂へ。木立に覆われる山頂には三角点もありますがあまり展望の良いところではありません。ここから少し下った東稜展望台に向かい昼食としました。

 古賀志山~559m峰~古賀志山南駐車場

時計はまだ12時です。御岳山の山頂で紹介してもらった559m峰を訪ねてから駐車場に戻ることにしました。東稜展望台からは富士見峠へ下って行きます。北斜面なのか登山道は雪が張り付き滑りやすくなっています。固定ロープを頼りにたどり着いた富士見峠からは小さく登り返します。

東稜展望台から振り返る古賀志山
雪の張り付いた急坂を下って
559峰から振り返る古賀志山

小さな頂を巻くと登山道は雑木林の尾根を小さく下るようになります。あまり人が入らないのか、踏み跡も薄い稜線は北尾根へと緩やかに登り返すようになります。北尾根の分岐から更に急な登りを詰めると559m峰にたどり着きました。

ここは鞍掛山へと縦走する登山道上の小さなコブで、遠くから見ても露岩の目立つ頂は展望の良いところです。振り返ると古賀志山の北斜面が雪を張付いてそびえていました。

帰りは富士見峠から北コースを通り赤川ダム近くへ。ここから林道をたどり駐車場に戻ることにします。

富士見峠から暗いスギの樹林帯に下るまでは登山道に雪も張り付いていましたが、樹林帯に入ると雪も少なくなってきます。

雪の張り付いた富士見峠
北コースの広場
南コースの登山口
林道から見上げる岩峰

赤川ダムの傍から林道をたどり南コースの入り口へ。雪の張り付いた林道は通る人もあまりないようです。たどり着いた道標には南コース入口・・・。ここから道を左に下っていくと道はレイクランドゴルフ場へと下っていく道。あわてて戻りましたがとんだ道迷いです。

結局1時間を越える林道歩きになってしまいました。富士見峠から山頂に登り返してから南コースを下ったほうが早かったようです。

 コース GPSmap

 クリックするとGPSLogをダウンロードします。
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