北高尾山稜~八王子城址から堂所山へと続く静かな尾根道~ 


標高
杉沢ノ頭 547.4m、堂所山 731m、城山 670.3m、高尾山 599.2m
山域
中央線沿線
登山日
2008年12月20日(土)
歩程
合計 7:05
歩行距離
16.7km
標高差
517m
累積標高差
+1369m、-1114m
登山口
蛇滝バス停mapon
交通機関
 JR八王子駅、 京王バス蛇滝バス停
登山コース
蛇滝口バス停-1:10→登山道-0:15→富士見台-0:10→杉沢ノ頭-1:15→杉ノ丸-1:35→堂所山-1:20→城山-1:20→高尾山リフト山頂駅
コースmap
北高尾山稜 登山コース

 

山行の記録

 蛇滝口~富士見台~杉沢ノ頭

陣馬山から景信山、城山を越え高尾山へと続くコースは裏高尾ハイキングコースとして多くの人が訪れています。しかしこの北側に続く北高尾山稜と呼ばれる尾根道は八王子城の歴史を刻む山域にもかかわらず、訪れる人も少ない静かな山域です。今回は裏高尾町の蛇滝口から、静かな尾根道をたどる長い縦走コースを歩いてみることにします。

また高尾山周辺では冬至の日に富士山の山頂に夕日が沈むダイヤモンド富士を見ることができると言います。ここから南側の山域では年に2回ダイヤモンド富士を見つことができますが、ここから北側では富士山の山頂に夕日が落ちることはないと言います。ここ高尾周辺は丁度その境界にあたり、冬至の日にダイヤモンド富士を見ることができることになります。

蛇滝口のバス停
圏央道へのジャンクション

JR線を乗り継ぎ高尾駅へ。ここから小仏行きのバスに乗り換え登山口の蛇滝口にたどり着きました。

バス停から民家の脇を通り抜けると中央自動車道を渡ることになります。この付近は圏央道のジャンクションになっているため、工事により登山口がかなり変わってしまったようです。高速道路のフェンス沿いにしばらく進むと八王子城址に向かい登っていく尾根道が始まります。目の前には八王子城跡トンネルの大きな排気筒がそびえたっていました。

富士見台からは富士山が
三角点のある杉沢ノ頭

明るい雑木林の尾根道を登っていくと左手が開けた富士見台と呼ばれるピークです。冬空の下に雲を巻き上げる富士山が白く輝いていました。八王子城址へと下る道を右に分け一度小さく下って登り返した頂きが杉沢ノ頭です。木立に覆われ展望のない頂きには三角点の標石が立っていました。

 杉沢ノ頭~杉ノ丸~関場峠~堂所山

ここからは小さなアップダウンが続く北高尾の稜線をたどることになります。小さな峠は小下川へと下っていく道も付けられているようで、高尾周辺の集落を結ぶ古い生活の道路のようです。板当峠、狐塚峠などと名付けられた峠や小さなピークをたどると杉ノ丸にたどり着きました。

板当峠など小さな峠を越えて
たどり着いた杉ノ丸
急な坂道を上って
三本杉山

杉ノ丸の道端で遅い昼食をとった後、再び小さなアップダウンを繰り返しながら堂所山を目指します。この時間になると堂所山方面からは八王子城址方面へと下ってくる人も数組。八王子城址から堂所山に登って行くより、標高が比較的高い堂所山から下ってくる人が多いのかもしれません。

関場峠で小下川に下っていく林道を左に分け、雑木林の稜線を登っていくと堂所山にたどり着きました。杉木立に覆われた小さな山頂にはベンチが一つ。すぐ下を陣馬山から高尾山へと向かう裏高尾ハイキングコースが通っていますが、コースからわずかに外れているためか訪れる人も少ない静かなところです。

 堂所山~城山~高尾山

堂所山からは裏高尾ハイキングコースをたどり高尾に戻ることにします。時計はすでに5時になろうとしています。杉林の中をたどるなだらかな道はアップダウンも少なく、歩きやすい道です。景信山は途中から巻き道をたどり山頂を踏まずに小仏峠へと下っていきます。

小仏峠から息を切らせながら登り返すと茶店が店を並べる城山の山頂です。時計はすでに日没の時間を指しています。広く開けた山頂からは相模湖を挟んでシルエットとなった富士山がそびえていました。あたりを黄金色に染めながら富士山の右肩に夕日が沈んでいきます。高尾山近くでは山頂に夕日が沈みますが、2kmほど北西に離れた城山の山頂では山頂に夕日が沈むことはないということのようです。

堂所山の山頂
城山から眺める富士山

城山からは高尾山に向かいます。夕日の落ちた登山道には急速に夕闇が広がり、久しぶりにヘッデンのお世話になってしまいました。思いのほか急な高尾山の石段を登り返し、遊歩道を下っていくと高尾山ケーブルの山頂駅です。この時期、ケーブルカーは整備のため運航していないということで、リフトに乗り高尾山駅へと下って行きました。

 ダイヤモンド富士

富士山の周辺ではダイヤモンド富士を見ることができます。富士山の東側では山頂に日の沈むダイヤモンド富士を、富士山の西側では山頂から日の登るダイヤモンド富士を見ることができます。

富士山の西側39kmに位置する丹沢の塔ノ岳では10月19日と2月23日ころの年2回、同じく富士山の西側115kmに位置する松戸市戸定が丘歴史公園では11月12日と1月29日頃の年2回、ダイヤモンド富士を見ることができます。しかし高尾山の山頂では冬至の日にしかダイヤモンド富士を見ることができないようです。

また富士山の東側、山梨県本栖湖の竜ヶ岳では1月1日に富士山の山頂から登るダイヤモンド富士を見ることができるところとして知られています。地域によってダイヤモンド富士もその違いがあるようです。

その他のコース・山行記録
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