恵日山明長寺 


 寺社の種類:天台宗の寺院
 創建の時期:文明年間(1469-1487年)、静圓法印が創建と伝えられる
 所在地:神奈川県川崎市川崎区大師本町10-22
 訪問日:2015年1月8日

 

川崎大師へと続く商店街にある天台宗のお寺です。川崎、品川を中心とする東海三十三観音霊場の一つです。境内は訪れる人も少なくひっそりとしていました。

明長寺の山門
明長寺文化財の案内板
境内の奥に本堂
本堂

案内板によると所蔵している葵梶葉文染分辻ヶ花染小袖は、桃山時代に流行した絞り染めの技法と言い、国重要文化財となっています。

 天台宗(てんだいしゅう)

法華経を根本経典とする大乗仏教の一派。575年隋の智顗(ちぎ)が天台山にこもって大成。日本へは奈良時代に唐僧鑑真(がんじん)が初めて伝え、平安初期に最澄が比叡山に延暦寺を建て開宗。のち山門派と寺門派、さらに真盛(しんぜい)派に分かれた。

 

 十一面観音菩薩(じゅういちめんかんのんぼさつ)

六道を教化する六観音の一つ。11の顔と2臂または4臂をもった姿の観音。

 

 鑑真(がんじん)・過海大師・唐大和上(とうだいわじょう)

中国、唐代の高僧。日本律宗の開祖。揚州大明(たいめい)寺で戒律を講じ名声があった。742年日本僧栄叡(ようえい)らの請に応じて来日を志したが海賊や風波の災で5度挫折の後、754年渡来した。

 

 最澄(さいちょう)・伝教大師

平安初期の僧。767~822年。天台宗の開祖。比叡山に入り根本中堂を建立。延暦23年(804年)空海とともに入唐し翌年帰国した。

 

 六観音(ろくかんのん)

六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。

 

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