高千穂神社 


 寺社の種類:国史見在社論社、旧村社、別表神社
 創建の時期:およそ1200年前
 主祭神:高千穂皇神、十社大明神
 社殿の様式:五間社流造銅板葺
 所在地:宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井字神殿1037
 訪問日:2010年3月18日

 

高千穂神社は古事記や日本書紀にも登場する天孫降臨にまつわる神社です。しかし天孫降臨の地が何処であるかは江戸時代以降盛んに論議されています。その一つは霧島連山の一つ高千穂峰、もう一つがここ高千穂のくるふしの峰と言います。

暗い杉林の参道を進むと拝殿と本殿が建っていました。国の重要文化財にも指定されているという本殿には木彫りの彫刻も施されています。

高千穂神社の拝殿
高千穂神社の本殿

高千穂神社の境内にある神楽保存館では、毎夜8時より高千穂観光協会が主催する観光向客けの夜神楽が舞われます。

高千穂神楽は古事記などに登場する神話の世界、天の岩戸に関する手力雄の舞(たぢからおのまい)、鈿女の舞(うずめのまい)などが舞われると言います。

高千穂神社の神楽殿
高千穂神社の鎮石

境内の一角には鎮石がありました。伊勢神宮と高千穂宮が創建された際用いられた鎮石と伝えられます。

 高千穂皇神(たかちほすめがみ)

日本神話の日向三代と称される皇祖神とその配偶神である天津彦火瓊瓊杵尊木花開耶姫命彦火火出見尊と豊玉姫命、彦波瀲武??草葺不合尊と玉依姫命の総称。

 

 流造(ながれづくり)

神社建築様式の一つ。屋根の前のほうが長く伸びて向拝をおおい、庇と母屋が同じ流れで葺いてあるのでこの名がある。

正面の柱が2本であれば一間社流造、柱が4本であれば三間社流造という。奈良時代末~平安時代に成立し広く各地に流布しました。

 

 邇邇芸命・瓊瓊杵尊・瓊々杵尊・彦火瓊瓊杵・火瓊瓊杵(にぎにぎのみこと)・天津彦彦火瓊瓊杵尊(あまつひこひこほのににぎのみこと)

日本神話に登場する神様。天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫。天忍穂耳尊(あまのおしほみみのみこと)の子。天照大神の命で葦原の中つ国を統治するため、高天原から高千穂峰に天降ったとされる。木花開耶姫(このはなのさくやびめ)を妻とし、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を生んだ。

 

 木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)神阿多都比売命(かむあたつひめのみこと)、葦津姫命(かやつひめのみこと)

日本神話に登場する神様。古事記では瓊々杵命(ににぎのみこと)の妻となります。富士山の神とされ各地の浅間神社で祀られています。子育ての神、子安神としても篤く信仰されています。

 

 彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)山幸彦(やまさちひこ)

日本神話に登場する神様、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の子。母は木花開耶姫(このはなのさくやびめ)。山幸彦の名で知られ、海神の娘豊玉姫(とよたまひめ)と結婚して??草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)をもうけた。

 

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