秩父観音霊場7番 青苔山法長寺 


 寺社の種類:曹洞宗の寺
 創建の時期:-
 所在地:埼玉県秩父郡横瀬町横瀬1508
 訪問日:2010年2月14日

 

長興寺からは白い雪に包まれた武甲山を眺めながら法長寺に向かいます。途中にはキノコの農場もありバーベキューなどを楽しむことができます。

たどり着いた法長寺は厳格な禅寺の雰囲気を伝えるところで、山門には不許葷酒入山門の石碑が立っていました。

法長寺の山門
法長寺の本堂

葷(くん)酒とは匂いの強いニラや玉ねぎ、にんにくなどやお酒のこと。精力がつくので修行の邪魔というところでしょう。精進料理には使っていないのでしょうか。

大きな本堂には青苔山の扁額が掲げられています。

大黒さん、恵比寿さんの木像
境内からは武甲山が一望できます

賽銭箱の傍らにはなぜか大黒さん、恵比寿さんの木像が祀られていました。

関連記録・コース

 曹洞宗(そうどうしゅう)

禅宗の一派。中国の禅宗第六祖慧能の法系である洞山良价 (807~869年) を祖とする。中国禅宗五家七宗の一つ。鎌倉時代に道元が入宋して伝えた。福井県の永平寺と神奈川県の総持寺とを大本山とする。

 

 聖観音菩薩・正観音菩薩(せいかんのん)

六道を教化する六観音の一つ、地獄道を化益するという。1面2臂が特徴とされる。

 

 秩父三十三観音霊場・秩父三十三ケ所

秩父地方にある三十三ヶ所の観音の霊場。実際は三十四ヶ所あり西国三十三観音霊場坂東三十三観音霊場と合わせて日本百観音霊場とした。

 

 道元(どうげん)・承陽大師

鎌倉時代の仏僧。曹洞宗の開祖。内大臣久我通親の子。幼くして比叡山に上ったがその教学に疑問をもち、栄西について禅を学び1223年明全(みょうぜん)とともに入宋した。天童山で如浄の印可を受け1228年帰国した。

 

 六観音(ろくかんのん)

六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。

 

 西国三十三観音霊場・西国三十三ヶ所

近畿地方を中心に散在する33ケ所の観音霊場。花山法皇の巡礼を創始とすると伝えられる。室町時代から民間人の参拝が増え、江戸時代に盛んとなった。

 

 坂東三十三観音霊場・坂東三十三ヶ所

源頼朝によって発願され、源実朝が西国の霊場を模範として制定したと伝えられてる33ヶ所の観音霊場。神奈川・埼玉・東京・群馬・栃木・茨城・千葉にかけてある札所を巡拝すると1,300キロメートルになると言う。

 

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