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あの頂を越えて

山行記録

~山頂からの展望、出会った花などの記録~

あの頂を越えて

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~山行記録:山頂の展望、出会った花~

 長者ヶ岳・天子ヶ岳〜炭焼き長者伝説を秘める頂きは富士山の好展望台〜 


標高
長者ヶ岳 1,335.8m、天子ヶ岳 1,330m
山域
富士山周辺
登山日
2009年12月6日(日)
歩行時間
合計 5:30
歩行距離
12.7km
標高差
657m
累積標高差
+958m、-958m
登山口
mapon田貫湖駐車場
交通機関
 中央道河口湖ICから34km
登山コース
田貫湖駐車場−0:05→長者ヶ岳登山口−2:00→長者ヶ岳−0:40→天子ヶ岳−1:20→天子ヶ岳登山口−0:50→天子の森キャンプ場−0:10→田貫湖−0:25→田貫湖駐車場
コースmap
長者ヶ岳・天子ヶ岳 登山コース
長者ヶ岳・天子ヶ岳 登山コース
Panorama

富士山の西側に連なる天子山隗は北に毛無山、南には天子ヶ岳などの山々を連ね富士山の好展望台として知られています。山麓には白糸ノ滝や朝霧牧場などの観光地があり、週末には行楽を楽しむ家族連れなどで賑わうところです。

 山名表示をチェックするとパノラマ写真に山名を表示します。


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田貫湖から眺める富士山 (PanoramaMakerで作成)

長者ヶ岳は炭焼き長者の伝説が残る山です。松五郎という炭焼きと都の皇女の物語で似たような話は全国各地に語り伝えられているようです。天子ヶ岳は、皇女が死んだとき瓔珞の冠を埋めたと伝えられるところで、山頂にはその瓔珞から芽吹いたと言うヨウラクツツジがあります。

河口湖インターで一般道に降りたのち国道139号線で富士山を半周。たどり着いた田貫湖湖畔の駐車場にはすでに数台の車が停まっていました。

山行の記録

 田貫湖〜長者ヶ岳

湖畔の神社前の駐車スペースに車を停め、長者ヶ岳の山頂を目指すことにします。登山口は東海自然歩道が通るところです。高尾山の明治の森を出発した自然歩道は丹沢の大室山、菰釣山の山頂を通り、河口湖湖畔をめぐったのちこの登山口へと続いていると言います。延長1700kmにおよぶ長いコースは、京都の鞍馬山、愛宕山を通り大阪の蓑面でゴールを迎えます。途中にはあまり高い山はないものの、そのすべてを走破するのには40日から50日かかるとか。それなりの体力が必要なコースのようです。

長者ヶ岳の登山口
登山道脇に三角点
休暇村への道を左に分ける
杉林の脇の登山道を登って行きます

登山口からは枯れ葉の降り積もった明るい尾根道が始まります。東海自然歩道として整備されている登山道は木の階段や道標なども良く整備されていています。湖畔の休暇村へと下って行く道を左に分けると、富士山の展望が開けるベンチにたどり着きました。すっかり葉を落とした梢の先に白い雪をかぶった富士山がそびえていました。

ヒノキ林と雑木林の境界を緩やかに登って行く登山道は再び休暇村へ下って行く道を左に分けます。左手の視界が広がる分岐点からは目の前に田貫湖、その上には富士山が大きなすそ野を広げていました。

登山道から眺める富士山
目の前には田貫湖が広がっています
雑木林の尾根道を登って行きます
たどり着いた長者ヶ岳の山頂

ここからも登山道は明るい稜線を登って行きます。小さなピークを幾つか越えながら狭くなった稜線を登って行きます。登るにつれ南アルプス方向から吹き付ける冷たいか風に載って雲が巻き上がってきます。先ほどまで見えていた富士山もその姿を雲の中に隠してしまいました。

やがて毛無山へと続く稜線が目の前に迫ると、木立に覆われた長者ヶ岳の山頂です。広く開けた山頂にはベンチと三角点があります。近隣の中高年の山仲間でしょうか、数名のグループが山頂で昼食の最中です。初老の夫婦連れは静岡山岳会の会員のようで、深南部の山にも良く足を運んでいると言います。話のよると深南部の山も登山者が多くなったことから遭難も多くなったとか。今年はすでに数名が行方不明になっていると言います。

山頂で昼食をしたのち、出発しようとしていると先ほどまで雲に隠れていた富士山がその姿を見せ始めてくれました。南アルプス方面を振り返ると白い雪を被った稜線がその姿を見せてくれます。真っ白な頂は荒川岳、その右手には塩見岳が雲の中に見え隠れしているようです。

雲から頭を出した富士山
南アルプスのスカイライン
東海自然歩道は上佐野へ
天子ヶ岳の山頂

 長者ヶ岳〜天子ヶ岳

長者ヶ岳からは緩やかに稜線を下って行きます。たどり着いた鞍部は上佐野方面への分岐点で、東海自然歩道はここから佐野峠、思親山を通り竜爪山へと向かっていきます。

鞍部からは天子ヶ岳へ向かっての登り返しが始まります。たどり着いた天子ヶ岳は南北に細長い頂で、山頂はしばらく尾根道を進んだところにあります。広い広場には山頂を示す標柱と古びた石祠、山頂一帯は木立に覆われ山頂を示す標柱がなければ通り過ごしてしまいそうなところです。

山頂の一角には田貫長者伝説に由来するヨウラクツツジの説明板があります。物語ではこの山頂に瓔珞の冠が埋められたとか。このヨウラクツツジは釣鐘のような白い花を付けると言います。

天子ヶ岳は三ツ峠や越前岳とともに富士山の好展望台として知られたところです。山頂から暗いスギ林の中を進んだ所に富士山の展望台があります。目の前の木立が伸びすぎて多少気になるものの、大きなすそ野を広げる富士山が目の前にそびえ立っています。目の前に遮るものが何もないこの山頂から眺める富士山は、圧倒する迫力でその頂を天に向かって突き上げています。

天子ヶ岳の瓔珞ツツジ
天子ヶ岳から眺める富士山
天子ヶ岳からの下山道
登山道の途中には切り株の椅子

 天子ヶ岳〜田貫湖

天子ヶ岳からは田貫湖へ下ることにします。東海自然歩道から外れた登山道はあまり整備も行き届いていないようで、急な坂道には落ち葉が降り積り気の抜けない下りです。木の根につかまりながら急な坂道を下って行くと登山道は杉林の中を下って行くようになります。

そろそろ下りにも飽き始めてくること、登山道は舗装道路にたどり着きます。真っすぐ下って行く道は白糸の滝へと続く道。我々は左手の道をたどり田貫湖へ戻ることにします。

天子ヶ岳の登山口
天子の森キャンプ場
田貫湖から眺める紅富士

舗装道路は天子の森キャンプ場の中をたどりながら田貫湖へと向かっていきます。夏には家族連れなどで賑わうキャンプ場も今は閑散として人気もありません。

たどり着いた田貫湖の湖畔には大きな富士山が湖面に影を映していました。折からの夕陽に雪を茜色に染めるその姿は紅富士。ここ田貫湖は4月20日と8月20日ころ、富士山の山頂から朝日が上がるダイヤモンドを見ることができる所として知られていますが、刻々と色を変える紅富士もまた格別の美しさがあります。しばしカメラのファインダーに釘付けになっているのは我々だけではなかったようです。

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