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あの頂を越えて

山行記録

~山頂からの展望、出会った花などの記録~

あの頂を越えて

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~山行記録:山頂の展望、出会った花~

 早池峰山〜ハヤチネウスユキソウ、ナンブトウウチソウの咲く山〜 


標高
早池峰山 1,913.6m
山域
東北
登山日
2005年8月31日(水)
歩行時間
登り2:55、下り1:50、合計4:45
歩行距離
6.7km
標高差
859m
累積標高差
860m、-860m
登山口
mapon河原坊駐車場
交通機関
 
登山コース
河原坊駐車場 −2:55→ 早池峰山 −1:50→ 小田越登山口
コースmap
早池峰山 登山コース
早池峰山 登山コース
 

ハヤチネウスユキソウの可憐な花で知られる早池峰山は、日本百名山の一つにも数えられる山です。花の季節にはたくさんの観光バスが登山口である岳を訪れるようですが、花のシーズンが終わるとハイカーの数も少なくなるようです。上高知や尾瀬のように登山シーズンにはマイカー規制も行われていますが、この季節は河原坊の駐車場まで車で入ることが出来るようです。

早池峰山はまた古くからの信仰の山です。山頂には早池峰神社の奥社が祭られ、河原坊、頭垢離、御神坂など、山岳信仰にちなんだ名前が今も残っています。

山行の記録

 河原坊〜早池峰山

河原坊の駐車場に車を停め、コメガモリ沢に沿った登山道を登り始めます。目の前にそびえているはずの早池峰山は頭を白い雲に隠しその姿さえも見せてくれません。踏み石を頼りに何度か渡渉を繰り返しながら高度を上げていきます。やがて沢の水が無くなってくると森林限界を越えたのか視界が開けてきました。しかし相変わらず山頂付近は厚い雲に覆われ、わずかに見える登山道は山頂に向かって突き上げるように続いています。登山道には夏を彩る花が顔を見せてくれます。すでに花の最盛期は過ぎているようですが、この早池峰山の特産種であるナンブトウウチソウやナンブトラノオが赤い花を付けていました。

突き上げるようなガレ場を登って行きます
山頂から見下ろす登山道

登山道は御神坂と言われる明るい稜線を登っていきます。工事標識のような黄色のナンバープレートが立っています。徐々に番号を増やして行くナンバープレートに励まされながら一歩々高度を上げて行くと御座走り。次第に傾斜もきつくなり、大きな岩が目立つようになります。

ここから山頂までは河原坊コースの核心部です。右手にそびえる大きな岩は打石(ぶついし)と呼ばれる岩。これを越えると山頂まで700メートルとか。さらに大きな岩を踏み越えながら高度を上げて行くと千丈岩です。ここから山頂までは400メートル。晴れていれば目の前に見えるはずの山頂は舞い上がる雲の中に隠れなかなかその姿を見せてくれません。短い鎖場を越えるとほどなく山頂です。岩が積み重なる山頂には早池峰神社奥宮の小祠と一等三角点が建っています。社の前には登山祈念と書かれたたくさんの鉄製の剣が奉納されていました。

早池峰神社の石祠には鉄製の剣が
山頂に建つ非難小屋

 早池峰山〜小田越〜河原坊

しばらく山頂で展望を楽しもうとしましたが、巻き上がる雲に遮られ目の前にそびえるはずの薬師岳さえもその姿を見せてくれません。早池峰山のもう一つの登山道である門馬側は青空が顔を出しています。しかしここから見えるはずの北上高地の山々も薄い靄の中にその姿を隠していました。

早池峰山の山頂には赤い屋根をした非難小屋が建っていました。八甲田山や秋田駒などの山小屋には小屋番がいなかったようですが、この非難小屋には高山植物の監視のためか小屋番が常駐しています。また早池峰山では携帯トイレの普及を推進しているとか。富士山を始めとして登山客が多く集まる山ではし尿の問題がクローズアップされています。携帯トイレの利用もその一つのようですが実際に使ったことはありません。非難小屋のトイレに書かれていた掲示では、非難小屋のし尿はボランティアによる担ぎ下ろしを行い、この山を糞尿の汚染から守っているとか。まったく頭の下がる話です。

ガイドブックにも紹介されている長い鉄製の梯子
岩屑の登山道を小田越へ

ここからは小田越に下ることにします。山頂を少し下ったところには木道も敷かれ、山上の日本庭園といったところです。心地良い稜線をしばらく進むと登山道は大きな岩の間を下る岩稜地帯に差し掛かります。目の前にはガイドブックにも紹介されている20メートルほどの梯子。2段になって下る梯子は巻き上がる霧で下が見えないこともあり、あまり気持ちの良いものではありません。

ここからも岩屑に覆われた登山道が続いています。河原坊コースに比べ傾斜はきつくないものの、浮石の多いガレ場はなかなか疲れるものです。しばらくガレ場を下って行くと登山道は積み重なる大きな岩の間を下る岩稜地帯です。やがて登山道はコメツガの林の中を下って行くようになります。そろそろ足が疲れ始めてくる頃、ようやく小田越の登山口にたどり着きました。

たどり着いた小田越の登山口には非難小屋が建っています。ここにも高山植物の監視員が常駐しているようで、ベランダには盗掘を監視する双眼鏡が設置してありました。小田越えから車を置いた河原坊までは30分ほどの道程です。しばらく下って行くと初老の夫婦の車が近づき河原坊まで乗せていってくれるとか。岩手の人のようでこの山にはよく登るとか。最近は比較的楽な小田越を利用していると言っていました。

Panorama
雲に覆われた早池峰山 (カシミールで)
山で出会った花たち

御神坂の岩屑に覆われた登山道は花の多い稜線です。ナンブトウウチソウとともに早池峰山の特産種と言うナンブトラノオが赤い花を付けていました。ミネウスユキソウは岩陰に幾つか咲いているものの、すでに花の季節は過ぎているようでハヤチネウスユキソウは見付けることが出来ません。それでも岩陰には咲き終わった白い穂が風に揺れていました。

河原坊の小さな自然保護センターには早池峰山に咲く花たちが紹介されていました。今回見ることが出来なかったハヤチネウスユキソウのほかアポイ岳に咲くアポイウスユキソウなど、日本の高山に咲くウスユキソウが紹介されていました。

ガンシュアザミ(早池峰山山頂)
写真をクリックすると大きな写真を表示します。
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TAG:早池峰
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