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あの頂を越えて

山行記録

~山頂からの展望、出会った花などの記録~

あの頂を越えて

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~山行記録:山頂の展望、出会った花~

 秋田駒ヶ岳〜タカネスミレやコマクサの咲く花の山〜 


標高
男女岳 1,637.4m、男岳 1,623.0m、横岳 1,583m
山域
東北
登山日
2005年8月29日(月)
歩行時間
合計3:45
歩行距離
6.5km
標高差
330m
累積標高差
475m、-475m
登山口
mapon八合目小屋
交通機関
 
登山コース
八合目小屋 −1:25→ 男女岳 −0:50→ 男岳−0:40→ 横岳 −0:10→ 焼森 −0:40→ 八合目小屋
コースmap
秋田駒ヶ岳 登山コース
秋田駒ヶ岳 登山コース
 

秋田駒ヶ岳は黄色いタカネスミレの咲く山として花の百名山に紹介されている山です。また大焼砂の周辺は日本でも有数のコマクサの群生地として、花の季節にはたくさんの登山客でにぎわう山です。このため上高知や尾瀬と同じように登山シーズンのマイカー規制が行われ、途中のカモシカ駐車場からは八合目に向かいシャトルバスが運行されていると言います。しかし現地の案内板を見ると平日のマイカー規制は8月19日まで。我々が登った日には八合目まで車で登ることが出来ました。しかし狭い山道は車の交差がままならないところも多く、確かにマイカー規制をしたほうが良さそうな山道です。

山行の記録

 八合目駐車場〜片倉岳展望台〜阿弥陀池〜男女岳(女目岳)

八合目の駐車場に車を停め、ダケカンバやミヤマハンノキの明るい潅木の中を緩やかに登っていきます。日室鉱山跡と言われる崩壊した山肌を眺めながら、男女岳の北斜面を巻くように登る登山道は高山植物に彩られた道です。緩やかに高度を上げて行くと広く開けた片倉岳展望台です。ここは赤土の広場とも呼ばれるところで、酸化鉄により地表が赤く染まるところとか。晴れていれば青く水をたたえる田沢湖を見下ろすことができると言う展望台も、巻き上がる雲に包まれ山裾さえも見えません。降り返ると男女岳の山頂が曇り空の下にそびえていました。

ここからはハイマツに覆われた緩やかな稜線をたどる登山道が続いています。しばらく心地良い登山道を登っていくと男女岳と男岳の間に広がる阿弥陀池にたどり着きました。青い水をたたえる小さな池は、寒冷な気候のためか水草はほとんど生えていません。

登山口となる八合目小屋
男女岳の山肌の残る日室鉱山跡
阿弥陀池には非難小屋があります
男女岳から見下ろす阿弥陀池

目指す男女岳への登山道は湖畔の木道を半周。立派な非難小屋の傍から石畳に覆われた急な坂道が始っています。砂礫地が広がる付近一帯は高山植物の群生地のようで、登山道の両脇には植物保護のためのロープが張られていました。

高度を上げるに連れ登山道は徐々に傾斜を増して行きます。阿弥陀池から男女岳の山頂までは20分ほどですが、急な階段が続くかなり辛い登りです。たどり着いた男女岳の山頂は広く開けたところで、秋田駒ヶ岳の最高点である一等三角点が建っています。しかし舞い上がる雲に包まれ視界は全く望めません。一瞬、視界が開け岩手山の黒いシルエットが浮かび上がったもののすぐに白い雲の中にその姿を隠してしまいました。

 男女岳〜男岳〜横岳

男女岳からは男岳に向かうことにします。急な坂道を下って行くと阿弥陀池の湖畔に建つ非難小屋です。小奇麗な非難小屋には毛布なども用意されているようですが閑散として人の気配もありません。ここからは阿弥陀池の湖畔を半周。男岳の分岐点から岩まじりの急な坂道をひと登りすると稜線の上にたどり着きました。ここで道を右に。露岩がゴロゴロと転がる尾根道を登って行くと、小さな社が祀られた男岳の山頂です。

晴れていれば目の前に田沢湖、遠くには先月登った鳥海山が眺められるという山頂も、吹き上げる雲はすべてを白い世界に包み込んでいます。しばらく雲の晴れるのを待ってみたが、次から次へと押し寄せる雲の峰に覆われ展望は全く望めません。ここは大人しく横岳へ向かったほうが懸命のようです。

横岳に向かう細い稜線
焼森から続く尾根道は湯森山へ続く道

男岳から横岳へ向かう稜線は今までの良く整備された登山道と変わって露岩とハイマツに覆われた道です。右手は女岳に向かって深く切れ落ちているところもあります。登山道はほどなく横岳の山頂にたどり着きました。目の前を下る稜線は大焼砂と言われるところで国内有数のコマクサの群生地とか。巻き上がる雲の間から二人連れのパーティがゆっくりと上ってくるのが見えます。右手の雲の中には小岳と女岳。南カルデラの中央火口丘と言う女岳は昭和45年から翌年にかけ大量の溶岩流を伴う噴火で新聞を賑わせた火山の山。黒い熔岩が折り重なる山頂付近では今でも熱い地底の息吹が息づいていると言います。

秋田駒ヶ岳には男や女の名前が付けられています。言い伝えによると男岳の妾である女目岳(めかけの意)は背が高く美しいので、妻の女岳が時々嫉妬して噴火するとか。このような伝説をもつところを見るとこの山は人間の世界と同じように時々噴火をしていたのでしょう。

 横岳〜焼森〜八合目駐車場

横岳からは焼森に向かうことにします。砂礫に覆われた焼森の山頂には小さなケルンが建っています。ここからは湯森山、笹森山と続くなだらかな稜線をたどる縦走路が続いています。この山頂も大焼砂と並ぶコマクサの群生地のようで、山頂をめぐり植物保護のロープが張られていました。しばらくすると曇り空から小さな雨粒が落ち始めてきました。予定では湯森山、笹森山をめぐってから八合目の駐車場に戻る予定でしたが、この空模様では直接八合目に戻ったほうが賢明のようです。

焼森の山頂から下るとすぐに八合目駐車場への分岐点です。湯森山への道を右に分け、石畳の階段を沢に向かって下って行きます。たどり着いた沢から小さく登り返し、ダケカンバやミヤマハンノキの明るい潅木林の中を緩やかに下って行くと車を停めた八合目の駐車場です。

Panorama
男女岳から眺める岩手山 (カシミールで)
山で出会った花たち

すでに夏の最盛期は過ぎているため花の種類は少なくなったものの、オクトリカブトやノコンギク、ヨツバヒヨドリソウ、アキノキリンソウ、エゾリンドウと言った秋の山を代表する花たちが眼を楽しませてくれます。

オクトリカブト(男女岳山麓)
オクトリカブト(男女岳山麓)
アザミ

男女岳への登山道も夏の花の時期は過ぎたようで、目立った花を見付けることができません。それでも目を凝らすと砂礫地の中に咲き残ったタカネスミレが黄色い小さな花を付けていました。高山に咲く黄色いスミレにはタカネスミレとキバナノタカノツメがあります。砂礫地に咲くスミレはタカネスミレ、草原に咲くのはキバナノタカノツメとか。黄色いスミレにはこの他にも鳥海山で見付けたオオバキスミレなど、たくさんの種類があるようです。

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TAG:八甲田・八幡平
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