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あの頂を越えて

山行記録

~山頂からの展望、出会った花などの記録~

あの頂を越えて

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~山行記録:山頂の展望、出会った花~

 ニセコ沼めぐり〜小さなお花畑と沼をめぐる長い周遊コース〜 


標高
イワオヌプリ 1,116m、 チセヌプリ 134.5m、 ニトヌプリ 1,083m
山域
北海道
登山日
1997年7月5日(土)
歩行時間
合計 6:55
歩行距離
16.4km
標高差
379m
累積標高差
1,278m、-1,278m
登山口
mapon五色温泉
交通機関
 札幌駅から107km
登山コース
五色温泉 −0:45→ イワオヌプリ −1:15→ 大沼 −0:35→ 大谷地 −0:40→ 神仙沼 −1:05→ チセヌプリ −1:35→ ニトヌプリ −1:00→ 五色温泉
コースmap
ニセコ沼めぐり 登山コース
ニセコ沼めぐり 登山コース
 

ニセコ連峰の山懐には神仙沼を始めとして幾つかの沼が点在しています。大沼から神仙沼、長沼をめぐる沼めぐりコースは、山行を始めた頃、先輩に連れられて訪ねたことのあるコースです。往時は五色温泉から岩内に通じるパノラマラインも開通していませんでした。すでに初雪も降った11月の始め、五色温泉から大沼、神仙沼、長沼をたどり雪秩父温泉まで。途中の長沼を越える付近では降りしきる雪の中を歩いた記憶が残っています。今からは30年以上も昔の山行です。

札幌からは国道230号線、国道276号線をたどり倶知安へ。ここから道道倶知安ニセコ線に乗り換え五色温泉へと向かうことにします。

山行の記録

 五色温泉〜イワオヌプリ

五色温泉の駐車場に車を停め、イワオヌプリのお花畑に中の登山道を登り始めます。散策路が整備されたお花畑にはイソツツジやシラタマノキなどの小潅木が花を付けています。急な登りをひと登りすると、明るいダケカンバの潅木帯をたどる道になります。しばらく進むとイワオヌプリへの分岐点。登山道は火山特有の岩の多い山肌を登る道になります。イワツツジやコケモモ、ガンコウランなどの咲く斜面をひと登りすると、山頂直下に広がる浅い火口原です。白い火山灰で覆われた火口原の縁を回り込むように稜線をたどると、ケルンの建つイワオヌプリの山頂にたどり着きました。ここで今日最初の小休止です。

曇り空ながらここからの展望はなかなか素晴らしいものです。目の前にはニセコアンヌプリのたおやかな山頂。振り返る倶知安の方は雲に覆われていますが、岩内の方面はわずかに青空ものぞいていました。

イワオヌプリの山頂は荒涼とした火口原
硫黄採掘場跡を越えると大沼です

 イワオヌプリ〜大沼〜大谷地

イワオヌプリからは、コイワヌプリのゴツゴツとした山肌を眺めながら火口壁の右縁を下って行きます。火口原の中には石をならべて作った石文字が幾つか。登山の記念でしょうが、あまり感心できるものではありません。イワオヌプリとコイワヌプリの間の按部から、再び沼めぐりコースへ。しばらくお花畑の中の道を歩いて行くと、道は小さな沢へと下って行きます。昔は硫黄の採掘場があったというこの沢も、今はイソツツジのお花畑が広がるだけです。沢を渡ると小さな湿原が広がっています。花の数はあまり多くないものの、エゾカンゾウが黄色い花を風に揺らせていました。

小さな峠を越えしばらく下ると大沼です。湖畔からはダケカンバの明るい林の中を大谷地へと下って行きます。たどり着いた大谷地は乾燥化の進んだ湿原で、戦場ヶ原のように木道が続いています。イワオヌプリ山頂からここまで約2時間。岩内へと続く舗装道路の傍に腰を下ろし遅い朝食としました。

 大谷地〜神仙沼〜長沼

朝食の後、パノラマラインを横切り神仙沼へと向かうこととします。オオカメノキが花を付ける明るい林の中をしばらく進むと赤松に囲まれた湿原にたどり着きました。尾瀬を小さくしたような湿原には木道が敷かれ、幾つかの池塘が点在しています。木道をたどると目の前に神仙沼が青く水をたたえています。静かな沼にはミズガシワが群生していました。

神仙沼からは明るい林の中を長沼へと向かいます。良く整備された木道をたどると道は林道に合流し、程なく長沼にたどり着きました。岩内の水源にもなっているこの沼は、その名のように南北に長い沼です。朝食からあまり時間が経っていないようですがそろそろ昼時です。湖畔に腰を下ろし昼食としました。

神仙沼は北海道の尾瀬
チセヌプリの山頂には小さな池塘があります

 長沼〜チセヌプリ

昼食の後、長沼の西岸をたどりチセヌプリとシャクナゲ岳の按部を目指すこととします。チシマザサに覆われた登りに汗を流すと分岐点。右手に分かれる道はシャクナゲ岳へと続く道です。ここからは雪秩父温泉への道をしばらく下ると、左手にチセヌプリへ登って行く道が現れます。ここから山頂までは標高差250メートルほど。疲れた足にはかなり辛い登りです。

やがてハイマツが姿を見せるようになると山頂は目の前です。たどり着いた山頂は平坦な広場となっています。火口湖の名残でしょうか、小さな沼が水をたたえていました。目の前には息を切らせながら登ってきた登山道が広い笹原の中に続き、その上にはシャクナゲ岳。振り返るとニトヌプリとその奥のイワオヌプリ。三角形のニセコアンヌプリも大きな姿を見せています。この山頂で展望を楽しみながら小休止です。

 チセヌプリ〜ニトヌプリ

チセヌプリからはニトヌプリに向かうこととします。チセヌプリからの下りは標高差300メートルほど。チセヌプリから噴き出した溶岩地帯なのでしょうか。ゴロゴロした岩の中を下って行く急坂は歩きにくい道です。

チセヌプリから眺めるイワオヌプリとニセコ
ニトヌプリから眺めるイワオヌプリ

たどり着いた按部からニトヌプリに登り返すことになりますが、案内板も無く登山道を見つけるのに一苦労でした。ダケカンバの林の中を緩やかに登って行く登山道は、展望もほとんど無い単調な登りです。やがてハイマツが現れてくるとニトヌプリの山頂です。正面には白い山肌を見せるイワオヌプリ、その奥にはニセコアンヌプリ。振り返るとチセヌプリが目に前にそびえていました。

山頂で一休みした後、熊笹の斜面を下って行くと白い火山灰に覆われた小沢にたどり着きます。イソツツジやガンコウランのお花畑ですが、疲れた体には花を愛でるゆとりも残っていません。ここからは火山灰の斜面を登り返すことになります。このコース最後の登りですが、なかなか辛い登りです。ようやく登り詰めると今朝ほど歩いた縦走路。ここから車を停めた五色温泉まではわずかの距離です。

 五色温泉

たどり着いた五色温泉には2件の温泉宿が建っていました。古いほうが五色温泉、新しいほうは旧国鉄の山の家です。山の上からも見える五色温泉には露天風呂がります。この露天風呂で今日の汗を流して行くことにします。

古びた温泉宿は湯治客などを対象にしているのでしょうか。設備も相当老朽化しています。露天風呂はコバルトブルーのような独特の色をしています。湯船の中には腰掛けにするようにと丸太が沈められていました。最近の温泉ブームで村営や町営の温泉ができる中、なかなか野趣味満点の露天風呂です。

山で出会った花たち

ニセコは今が花の季節。登山道にはたくさんの花々が咲き乱れています。イワオヌプリ山麓に多く咲いているのはイソツツジ。高山植物なのにイソの名を持つ理由は定かでありませんが、火山灰に覆われたお花畑には良く似合う花です。白い花袋のような花はイワハゼ。それにお馴染みのコケモモやガンコウラン。ここのお花畑は小潅木が多いようです。数は少ないもののハクサンチドリもピンクの花を付けていました。

大谷地の木道の傍にはコバイケイソウの真っ白な花が群生していました。また大谷地には希少種というフサスギが群生しています。スギナの一種のようですがその名のように枝葉はスギナよりかなり細かいのが特徴です。

エゾカンゾウ(硫黄採掘所跡)
コバイケイソウ(大谷地)
チシマフウロウ(チセヌプリ)

神仙沼は尾瀬を思い出させるような小さな湿原です。花の咲き乱れるというほどではないものの、ワタスゲが白い穂を風に揺らせています。花の時期は終わっていましたがコケモモやチングルマなども群生していました。

チセ分岐近くにも小さなお花畑があります。まだ雪渓の残っている小沢には、黄色いリュウキンカ。シラネアオイも大きなピンク色の花を付けていました。

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