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あの頂を越えて

山行記録

~山頂からの展望、出会った花などの記録~

あの頂を越えて

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~山行記録:山頂の展望、出会った花~

 空沼岳~札幌近郊のファミリーハイクの山~ 


標高
空沼岳 1,251m
山域
北海道
登山日
1997年6月28日(土)
歩行時間
登り2:55、下り2:50、合計5:45
歩行距離
15.0km
標高差
880m
累積標高差
943m、-943m
登山口
空沼岳登山口mapon
交通機関
 札幌駅から22km
登山コース
登山口 ~1:30→ 万計沼 ~1:25→ 空沼岳 ~1:10→ 万計沼 ~1:40→ 登山口
コースmap
空沼岳 万計沢コース
空沼岳 万計沢コース

 

空沼岳の語源は「空に沼があるから」、「山頂直下に雪解け直後にだけ水をたたえる空の沼があるから」とも言われていると記憶しています。しかし何と言っても札幌近郊にありながら、深い森林と点在する沼、それと後志羊蹄山や恵庭岳、無意根山などの展望が楽しめる山として、多くのハイカーに親しまれた山です。

札幌から国道453号線を南に。常盤から国道を離れ登山口のある採石場へと登って行きます。小さな橋を渡り林道をしばらく行くと入林者名簿の置いてあるログハウスにたどり着きました。すでに数台の車が広くなった道端に停めてあります。

山行の記録

 登山口~万計沼

万計沢にかかる鉄製に橋を渡ると本格的な登山道の始まりです。道は針葉樹の林の中を緩やかに登って行きます。比較的なだらかな登りは単調ですが、それほど疲れを感じさせない道です。これが小さな子供や、年寄りでも容易に山頂を目指すことができるこの山の良さかもしれません。左手に小さな沼や沢を眺めながら登山道を登って行くと、湧き水が溢れているところに差し掛かります。ここからやや急になった坂道を登ると、登山道は万計沢の対岸へと渡ることになります。

ここからも登山道は明るい林の中を緩やかに登って行きます。登山道の傍らにはミズバショウの大きな葉が広がっています。本州では尾瀬などの高層湿原の花であるミズバショウが、このような低山の道端に咲いているのが北海道の山なのでしょうか。さらに登山道を登って行くと、右手の林の中に木々の緑を湖面に映す青沼がひっそりと静まり返っていました。

さらに登山道を緩やかに登って行くと、滝状に落ちる万計沢の源頭です。目指す万計沼はこの上にあります。登山口からおよそ1時間半。昔はかなりきつい登りと思っていたこの山も、あっけないほど簡単にここまでたどり着くことができました。たどり着いた万計沼には、北大の山小屋と営林署の管轄であった万計山荘が建っています。しかし、万計山荘は小屋番もいなくなったようで、ボランティアグループにより管理が行われていると言います。針葉樹に囲まれたひっそりとした沼の辺にはミズカシワが群生していました。万計小屋の前のベンチに腰を下ろし小休止です。

木々の緑を湖面に映す青沼
万計沼のほとりにはミズガシワが群生しています

 真簾沼~空沼岳

万計沼からは真簾沼へ。明るい雑木林の中をおよそ30分。途中、急な坂が2個所ほどありますが、ほどなく真簾沼にたどり着きました。まだ雪が消えてから間もない湖畔を約半周。道の途中には近くの村の灌漑工事落成記念に建てたと言う小さな道祖神が祭られています。

ここからは小さな沢の中を稜線に向かって登る急坂です。沢の中にはまだ残雪が残っていました。一度按部に下りた後、ごろごろとした石の多い登山道を登り返すと、札幌岳へと続く縦走路の分岐点です。ここからダケカンバの稜線を西に回り込むと、ハイマツに覆われた小高い山頂にたどり着きました。

山頂からは遮るもののない広い展望を楽しむことができます。正面には山頂を雲に隠した後志羊蹄山。左手には先週登った恵庭岳と支笏湖。右手に続く稜線の奥には無意根山。さらにその右手には山頂にアンテナを乗せた手稲山が霞んでいます。振り返ると目の前に札幌の町が広がっていました。まだ時間はかなり早いようですが、山頂での展望を楽しみながら昼食としました。

昼食の後、山頂に続く踏み跡をたどることとします。背丈を越えるハイマツの中をしばらく進むと、眼下の森の中に青く水をたたえる空沼(からぬま)がその姿を見せてくれました。何回か空沼岳に登ったことはありますが見るのは初めて。雪解け時期のわずかの間だけ、水をたたえている沼と言います。

空沼岳の山頂から眺める恵庭岳
雲の下には狭薄山や無意根山

 空沼岳~登山口

山頂で展望を楽しんだ後、往路を登山口へと戻ることとします。山頂からひとまず真簾沼へ。年配のお爺さんお祖母さんのパーティや親子、夫婦連れ、かなりの人数が山頂を目指して登ってきます。急な登りに息を切らせているところを見ると、やはりこの山は初心者や子供連れのハイカーなどが多い山のようです。中学校の遠足でしょうか、お揃いのジャージにスニーカーの女の子が数十名、疲れた顔をしながら急坂を登っていました。

万計沼で小休止した後、なだらかな下りを登山口へ。登山口へあと1キロほどのところで、先ほどから広がっていた黒い雲からにわか雨が降ってきました。すぐに止むかと思いながら先を急きますがなかなか止みそうもありません。雨具を取り出すこともないと思いながら登山口まで。山での雨も久しぶりです。

山で出会った花たち
サンカヨウ

それほど花に恵まれた山ではないものの、この時期の北海道の山はいろいろな花が目を楽しませてくれます。

何処の山にもある花がマイズルソウ。針葉樹林帯の中に下草のように生えるこの草も、その白い花はなかなか可憐なものです。白い花を長い首に、緑色の葉を広げた羽根と見ると、なるほど鶴が舞っているように見えます。なかなか良い名前を付けたものです。

この時期、ミズバショウはすでに花の時期を終えていました。尾瀬のように群生しているところはないものの、登山道脇の湿地に無造作に生えていました。

登山道に多く咲いているのがツバメオモトとサンカヨウ。どちらも秋になると青紫の綺麗な実を付ける花です。

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