花の新しい分類について

DNA解析による新しい被子植物の分類体系としてAPG体系が利用され始めています。ウィキペディアをはじめとして山溪ハンディ図鑑などもAPG体系に切り替わりました。

APG体系は1998年に公表され、2009年にはAPGIIIが公表されています。それ以前に使われていたエングラーやクロンキスト体系では進化の指標として花弁の数や子葉の枚数などをもとに分類群を決定していましたがAPG分類体系では、DNAの塩基配列の差異に基づいた系統関係を根拠としています。

このため科を中心に大きく変わったグループもありユキノシタ科、ゴマノハグサ科は複数の科に再編成されました。再編された科については旧科名を表示するようにしました。

学名、科の分類は「植物和名ー学名インデックス YList」を使用しています。APG体系の最新はAPGIVが公表されているようですが今後さらに変更されるようです。

 花の説明について

ホームページ中の花の分類および説明については山と渓谷社の「山渓ハンディ図鑑 野に咲く花、山に咲く花」「野外ハンドブック」を使用しています。

 高山に咲く花の分類について

高山植物の分類は山と渓谷社の「野外ハンドブック 高山植物」を参考に、高山帯(高山礫地、高山草原、高茎草原)、亜高山帯(針葉樹林帯)、高層湿原に分類しました。

 高山帯
高山帯の尾根筋や崖など、雪渓の渕や雪田、高茎草原に見られる種類
 亜高山帯
針葉樹林帯の林床や日当たりの良い林縁に見られる種類
 高層湿原
泥炭が厚く堆積している湿原に見られる種類、低山の湿原に咲く花も含んでいます

 野山に咲く花の分類について

野山に咲く花は花の咲く季節、生育環境でに従い分類しました。こちらも山と渓谷社の「野外ハンドブック」を参考にしています。

 花の咲く季節による分類

 春に咲く花
3月~6月上旬に咲く種類
 夏に咲く花
6月中旬から8月に咲く花、アヤメなど初夏に咲く花も含みます。
 秋・冬に咲く花
9月から1、2月頃に咲く花

 生育環境による分類

 野・丘陵地に咲く花
市街地や村落の周辺、田畑の周辺、原野や丘陵地に咲く花
 野・山地に咲く花
標高500メートル程度から亜高山帯に咲く花で、北海道では原野や海岸に山地で咲く花が咲くなど、花の生育環境と種類は変わります。
 川・海岸に咲く花
海岸や河原等に咲く花
 花壇・庭・公園に咲く花
庭木や垣根、公園樹、花壇に咲く園芸品種など
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